1. はじめに¶
1.1. MaxGaugeとは?¶
MaxGaugeは、データベースシステムに対するリアルタイムでの監視、診断および分析、性能チューニングなどデータベースの品質管理に必要な多様な情報を提供します。
1.2. MaxGaugeの機能¶
MaxGaugeが提供する主な機能は、次のとおりです。
1.2.1. データ収集の負荷最小化¶
MaxGaugeエージェントは、データ収集時の負荷を最小化とするため、SGA Direct Access方式を使用してデータを収集します。
注釈
SGA Direct Access方式は、DB hang状況でもデータ収集が可能です。
1.2.2. リソース監視および分析¶
データベースシステムの状況を最速で確認する方法は、主な性能指標の推移を確認することです。DBMSパフォーマンスの監視のためには、システムのCPU使用率(%)、データベースに発生するI/O量、SQL実行回数、現在のアクティブ状態であるセッションの数および待機イベントの待機時間など、主な性能指標の推移を確認することが必要です。このためにMaxGaugeが収集するデータは、次のとおりです。
Oracleが提供するすべての性能指標
アクティブセッション数
ロック待機セッション数
Oracleが提供するすべての待機イベント(待機クラス)
OS:主なリソース性能データ
1.2.3. セッション・OSプロセスのモニタリングおよび分析¶
データベースパフォーマンスの監視において重要な部分の一つは、現在実行中、または待機しているセッションおよびOSプロセスを多様な観点で簡単に確認することです。このためにMaxGaugeが提供するモニタリングおよび分析方式は、次のとおりです。
アクティブセッションモニタリング
ロック待機セッション モニタリング
並列クエリー実行プロセスモニタリング
分散クエリー実行プロセスモニタリング
OSプロセス モニタリング
1.2.4. SQL監視¶
MaxGaugeは、データベースシステムで実行されるすべてのSQLの応答時間を分布図で表示することにより、SQL応答時間の分布を確認できる機能を提供します。
1.2.5. アプリケーションおよびSQLチューニング¶
複雑な業務環境で実行される数多くのアプリケーションおよびSQL中で、アプリケーション性能を遅延させるボトルネックとなる原因を探して、原因となるSQLを正確かつ素早く確認するのは大変重要なことです。MaxGaugeは、OWI基盤のパフォーマンス解析方法論を通じてアプリケーション性能遅延の原因を明確に分析します。また、実行計画の確認を通じて、個別SQLの性能遅延原因を素早く追跡する機能を提供します。
1.2.6. リアルタイムパフォーマンス解析¶
MaxGaugeは、すべての性能データをリアルタイムでリポジトリに保存するアーキテクチャーを採用しています。リアルタイム監視時に発見された性能低下現象を詳細に分析しようとする場合に、直ちにパフォーマンス解析画面と連携することができます。
1.2.7. アラート設定およびSMS連携¶
事前対策としてのモニタリング環境を構築するために必要な要素の一つは、効果的なアラート設定機能です。MaxGaugeは多様な性能項目名に対するアラートを提供するだけでなく、SMS (Short Message Service)連携機能を提供します。
MaxGaugeを利用して設定可能なアラート項目名は、次のとおりです。
Oracleで提供するすべての性能指標
アクティブセッション数
ロック待機セッション数
Oracleで提供するすべての待機指標
リソース使用上限超過プログラム
SGA Freeメモリー
OS Disk使用率
テーブルスペース使用率
Oracle アラートログ
DBおよびリスナープロセス生死監視
注釈
SMS連携機能に対する詳細内容は、”MaxGauge Configuration Manual”を参照してください。
1.2.8. SQLパフォーマンス解析¶
MaxGaugeエージェントは、アクティブセッションが実行するSQLの情報を、秒当たり20回(最大秒当たり100回)ポーリング方式で収集します。
MaxGaugeエージェントが収集するSQLの情報は次のとおりです。
応答時間
CPU有効時間
待機イベント待機時間(待機イベント別待ち時間提供)
セッション論理I/O
物理I/O
redo size
Table scan blocks gotten
Table fetch by rowid
sorts (rows)
1.2.9. データの可視化¶
データ可視化の長所の一つは、”可視化”技法を通じて分析の利便性を提供するという点です。MaxGaugeは、多数の日時または、多数のインスタンスに対する同時分析時、”データ可視化”技法を適用した画面を提供します。MaxGaugeに適用された”可視化”技法は次のとおりです。
フローマップ
ホットスポット
1.3. 利用開始¶
1.3.1. ログイン画面¶
MaxGaugeを使用するには、ウェブブラウザのアドレスウィンドウにMaxGauge接続アドレスを入力します。
注釈
IPとPORTはMaxGauge構成要素の中の一つであるplatform.JSを配置したサーバーのIPおよびplatform.JSが使うportです。MaxGauge アーキテクチャーに対する詳細説明は、”MaxGauge Admin Manual”を参照してください。
起動画面は次のとおりです。
接続マネージャ画面を利用して監視対象インスタンスを選択する手順に進みます。
Performance Analyzerを表示します。
1.3.2. ID/Password入力¶
MaxGaugeIDおよびpasswordを入力します。デフォルトで提供されるIDは次のとおりです。
ID | Default Password | 権限 |
---|---|---|
admin | manager | Super User |
注釈
MaxGaugeIDおよびpasswordは、大小文字を区別します。ユーザー管理に対する詳細説明は、“MaxGauge Configuration Manual”を参照してください。
1.3.3. 接続マネージャ¶
初期接続時にモニタリング対象インスタンスを選択する用途で使われます。また、接続後にも接続マネージャアイコン を利用してモニタリング対象インスタンスを変更することができます。
初期画面は、次のとおりです。
項目名 |
説明 |
---|---|
Group Name |
グループ名 |
Instance Neme |
インスタンス名 |
Business Name |
業務名 |
IP Address |
DBサーバのIP |
Port No |
MaxGauge Agent(RTS)のPort番号 |
RTS Status |
|
DB Status |
|
RAC Name |
RAC グループ名 |
注釈
接続マネージャ項目名は、Configuration画面を利用して設定します。Configuration画面に対する詳細説明は、”MaxGauge Configuration Manual”を参照してください。