3. SQL実行時間監視・ツールの設定

SQL実行時間監視・ツールに必要な設定をします。


3.1. SQL実行時間の閾値

SQL実行時間の閾値設定には、 基本閾値個別SQL閾値 の2種類の閾値を設定することが出来ます。 いずれの閾値設定も ワーニングクリティカル の2段階の値を設定することが出来ます。

閾値設定の種類

種別

説明

個別SQL閾値

SQL ID を指定してワーニングとクリティカルの閾値を設定します。個別SQL閾値は基本閾値より優先して閾値を超過しているか判断します。また、個別SQL閾値は、SQL ID 以外に インスタンス名 スキーマ名 の条件も指定することが出来ます。

基本閾値

個別SQL閾値で設定した条件に一致しないSQLは、基本閾値で設定した閾値を超過しているか判断します。

SQL実行時間の閾値判定フロー

blockdiag 実行中SQL 個別SQL閾値のSQL IDと 一致する 基本閾値 インスタンス名と一致す スキーマ名と一致する クリティカルの閾値以上 クリティカルアラート通 基本閾値へ戻る ワーニングの閾値以上 ワーニングアラート通知 終了 基本設定のクリティカル 閾値以上 クリティカルアラート通 基本設定のワーニング閾 値以上 ワーニングアラート通知 YES NO YES NO NO NO YES NO YES NO YES NO YES

3.1.1. 基本閾値の設定

基本閾値の設定は、SQL実行時間監視・ツールの設定ファイルで設定します。

設定ファイル

設定ファイルのパス

<MFOTOOLSのインストール先>/cfg/mfo_sql_elapsed_time_alert.cfg

対象パラメータ

セクション

パラメータ名

デフォルト値

説明

[sql_elapse]

WARN_ELAPSED_TIME

10800

基本閾値のワーニングの値を指定します。閾値とするSQL実行時間を で指定します。値は整数を指定してください。

[sql_elapse]

CRITICAL_ELAPSED_TIME

18000

基本閾値のクリティカルの値を指定します。閾値とするSQL実行時間を で指定します。値は整数を指定してください。

../_images/mfot_sqlelaps_conf01.png

3.1.2. 個別SQL閾値の設定

個別SQL閾値の設定は、コマンド( mfo_sql_elapsed_time_alert.py )で設定します、設定方法は ここ を参考に設定してください。


3.2. 監視対象外インスタンス

監視対象外インスタンスを設定すると、指定したインスタンスがSQL実行時間監視・ツールの監視対象外となります。

3.2.1. 監視対象外インスタンスの設定

監視対象外インスタンスの設定は、SQL実行時間監視・ツールの設定ファイルで設定します。

設定ファイル

設定ファイルのパス

<MFOTOOLSのインストール先>/cfg/mfo_sql_elapsed_time_alert.cfg

対象パラメータ

セクション

パラメータ名

デフォルト値

説明

[sql_elapse]

EXCLUDE_INSTANCE

なし

監視対象外とするインスタンス名を指定してください。複数のインスタンスを指定する場合は、カンマ区切りで指定してください。

../_images/mfot_sqlelaps_conf02.png

3.3. 監視対象外スキーマ

監視対象外スキーマを設定すると、指定したスキーマがSQL実行時間監視・ツールの監視対象外となります。

3.3.1. 監視対象外スキーマの設定

監視対象外スキーマの設定は、SQL実行時間監視・ツールの設定ファイルで設定します。

設定ファイル

設定ファイルのパス

<MFOTOOLSのインストール先>/cfg/mfo_sql_elapsed_time_alert.cfg

対象パラメータ

セクション

パラメータ名

デフォルト値

説明

[sql_elapse]

EXCLUDE_SCHEMA

なし

監視対象外とするスキーマ名を指定してください。複数のスキーマを指定する場合は、カンマ区切りで指定してください。

../_images/mfot_sqlelaps_conf03.png

3.4. アラート出力 : テキストファイル

SQL実行時間監視・ツールで検知したアラート(実行中のSQL情報)をテストファイルに出力することが出来ます。 アラートのテキストファイル出力は、デフォルトで 無効 となっています。テキストに出力する場合は、機能を有効にしてください。

3.4.1. アラート出力 : テキストファイルの設定

アラート出力 : テキストファイルの設定は、SQL実行時間監視・ツールの設定ファイルで設定します。

設定ファイル

設定ファイルのパス

<MFOTOOLSのインストール先>/cfg/mfo_sql_elapsed_time_alert.cfg

対象パラメータ

セクション

パラメータ名

デフォルト値

説明

[sql_elapse]

ALERT_OUTPUT_TXT_FILE

False

アラートのテキストファイル出力の有効/無効
有効:True
無効:False

[sql_elapse]

ALERT_OUTPUT_TXT_FILE_NAME

mfo_sqlelapse_alert.txt

出力するテキストファイルのファイル名

[sql_elapse]

ALERT_OUTPUT_TXT_FILE_DIR

<インストール先ディレクトリ>/log

出力するテキストファイルの出力先パス(ディレクトリ)

[sql_elapse]

ALERT_OUTPUT_TXT_SAVE_FILE_COUNT

5

テキストファイルのローテーションで保存するファイル数

[sql_elapse]

ALERT_OUTPUT_TXT_MAX_LOG_SIZE

1048576

テキストファイルのローテーションファイルサイズ、指定のサイズに達したらファイルがローテーションされる。バイト数で指定する。

../_images/mfot_sqlelaps_conf04.png

3.5. アラート出力 : イベントログ(Windows環境)

SQL実行時間監視・ツールで検知したアラート(実行中のSQL情報)をWindowsのイベントログに出力することが出来ます。 アラートのイベントログ出力は、デフォルトで 無効 となっています。イベントログに出力する場合は、機能を有効にしてください。

3.5.1. アラート出力 : イベントログの設定

アラート出力 : イベントログの設定は、SQL実行時間監視・ツールの設定ファイルで設定します。

設定ファイル

設定ファイルのパス

<MFOTOOLSのインストール先>/cfg/mfo_sql_elapsed_time_alert.cfg

対象パラメータ

セクション

パラメータ名

デフォルト値

説明

[sql_elapse]

ALERT_OUTPUT_EVENTLOG

False

アラートのイベントログ出力の有効/無効
有効:True
無効:False

[sql_elapse]

INFO

2000

INFOレベルのメッセージのイベントログID

[sql_elapse]

WARN

2001

WARNレベルのメッセージのイベントログID

[sql_elapse]

CRIT

2002

CRITレベルのメッセージのイベントログID

../_images/mfot_sqlelaps_conf05.png

3.5.2. イベントソースの登録

SQL実行時間監視・ツールにメッセージを書き込むと以下のメッセージが表示されます。

../_images/mfotools_eventsrc_regist.png

この事象を回避するには、イベントソースの登録が必要です。

イベントソースの登録方法

  1. 管理者権限でPowerShellを起動します

  2. コマンドを実行してイベントソースを登録します

    New-EventLog -LogName Application -Source "MaxGauge for Oralce"
    

注釈

イベントソースを登録するとアラートのメッセージが以下のように表示されます

../_images/mfot_sqlelaps_conf06.png

3.6. アラート出力 : SYSLOG(Linux環境)

SQL実行時間監視・ツールで検知したアラート(実行中のSQL情報)をWindowsのイベントログに出力することが出来ます。 アラートのイベントログ出力は、デフォルトで 無効 となっています。イベントログに出力する場合は、機能を有効にしてください。

3.6.1. アラート出力 : イベントログの設定

アラート出力 : イベントログの設定は、SQL実行時間監視・ツールの設定ファイルで設定します。

設定ファイル

設定ファイルのパス

<MFOTOOLSのインストール先>/cfg/mfo_sql_elapsed_time_alert.cfg

対象パラメータ

セクション

パラメータ名

デフォルト値

説明

[sql_elapse]

ALERT_OUTPUT_EVENTLOG

False

アラートのイベントログ出力の有効/無効
有効:True
無効:False

[sql_elapse]

INFO

2000

INFOレベルのメッセージのイベントログID

[sql_elapse]

WARN

2001

WARNレベルのメッセージのイベントログID

[sql_elapse]

CRIT

2002

CRITレベルのメッセージのイベントログID

../_images/mfot_sqlelaps_conf05.png

3.7. その他設定

SQL実行時間監視・ツールでその他の設定について説明します。

3.7.1. 監視対象時間のオフセット時間

監視対象時間のオフセット時間とは、SQL実行時間監視・ツールを実行した時間から何秒前のセッション状況を監視対象時間とするか 設定する値になります。デフォルトでは、SQL実行時間監視・ツールを実行した時間から 60秒前 のSQLを実行中のアクティブセッションの データをリポジトリより抽出して、各セッションのSQL実行時間が閾値を超えていなか確認します。

オフセット時間を利用しない場合、SQL実行時間監視・ツールを実行した時間のセッション情報をリポジトリより抽出することから MaxGaugeがリポジトリに登録するタイムラグが発生した場合、正しい監視が出来な可能性があることからオフセット時間を設定しています。

監視対象時間のオフセット時間:設定方法

監視対象時間のオフセット時間をデフォルト値(60秒)から変更するには mfo_sql_elapsed_time_alert.cfg のパラメータを変更します。

設定ファイル

設定ファイルのパス

<MFOTOOLSのインストール先>/cfg/mfo_sql_elapsed_time_alert.cfg

対象パラメータ

セクション

パラメータ名

デフォルト値

説明

[sql_elapse]

MONITORING_OFFSET_TIME

60

監視対象時間のオフセット時間を設定、単位は秒